ご挨拶
みなさま、コミュニケーションはどのようにして身につけてこられたのでしょうか?
学校の先生やご家族から教わったという方は少なく、
見よう見まねで、日々の暮らしを通して各々身につけてきた方が多いかもしれません。
そのため、社会に出たときに、
コミュニケーションの知識、スキル、経験の個人差が顕著にあらわれてくるように思います。
社会に出ると、お金を払って授業を受けていた学生の立場から、
お仕事をとおしてお金を得る、真逆の側に変わります。
お客様に喜んでいただける品質の高い仕事には業務の知識と技術に加え、コミュニケーションは欠かせません。
しかもコミュニケーションは答えが一つではないため、
はじめての人間関係、はじめての仕事、はじめてのお客様に
戸惑い、悩み、苦しみ、孤独や絶望を感じてしまうこともあるかもしれません。
私自身、新入社員として空港で働くことになったとき、
コミュニケーションや接客について、知識やスキルを特に意識せずに
仕事に従事していましたが、さまざまな価値観のお客さまにストレスを感じていたように思います。また、職場の上司や先輩はやさしかったのをいいことに、無意識のうちにわがままな言動で立ち居振る舞っていたと思います。
スポーツに例えると、
新卒時の私は、意識化、知識の習得、スキルのトレーニングもせずに、
本試合に出て、上手くいかずに落ち込む。そして、その気持ちに気づかないふりをしながら試合に出る、、を繰り返していたように思います。
会社はチームプレーですので、チーム成績や他のメンバーの士気に大きく影響を及ぼしていたのかもしれません。
このような自分に気づいたり、コミュニケーションの再現性について気づいたのは
研修のお仕事に携わるようになってからです。
しかも、このような傾向について、私だけではなく、
多くのスタッフの方や組織が同じような悩みや課題を感じているということを
25年にわたる研修を通して実感しているところです。
接客や社内コミュニケーションは、センスやノリではなく、
“効果的な準備と練習”によって、効果を発揮し、業務の品質を下支えしてくれます。
コミュニケーションは生涯に渡って必要で、
今からでも遅いということはありません
これから先の人生で自分を見失うことなく、自分らしく生きるためにも
コミュニケーションというジャンルの“効果的な準備と練習”を私たちにぜひお手伝いさせてくださいませんか。